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ぼくがアンモナイトだった頃 青木ガリレオ&出泉アン |
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大人の童話集「つなみ」
[単行本]青木ガリレオ&出泉アン (著)
発行日: 2012/4/29
頁数: 228ページ
ISBN-13: 978-4434165764
定価: 1,500円+税 - 全国書店にて発売中!
内容紹介
本書は、東日本大震災のエピソードを元に命の尊さと人間の絆、鎮魂の願いを描いた童話「つなみ」他、生と死をみつめる短編8話を収めた童話集である。
表題作「つなみ」の梗概。
東京の大学に通っていた雅元の実家は、東北の港町にある小さな禅宗の寺だった。雅元がたまたま帰省した日、未曾有のつなみにおそわれ、両親、友人、地域の人々、大勢が亡くなってしまう。
その時、耳元で声がした。
「しっかりしろ! お前は、偶然にも生き残ったんだ。生き残ったものの務めを果たせ。そして、生きろ! いいか、理由などない。生きるんだ!」
雅元は檀家の息子として、求められるままに、多くの遺体が横たわる体育館の中で、唯一覚えている般若心経をひたすら吟じ続けた。
未曾有の大震災で大切な人を失いながらも必死に生きる人びとの姿を描いたもので命のはかなさと強さを描いている。
著者について
1961年北海道北見市生まれ。熊本大学文学部卒。大学院、農業を経て、現在会社員。著書に『ぼくがアンモナイトだった頃』(青山ライフ出版)がある。