ジャンル>評論、エッセイ
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底辺力
水郷 醒河(著)
発行日: 2023/11/15
頁数: 142ページ
ISBN: 9784864505062
定価: POD 2530円(本体2300円+税10%
kindle 880円(本体800円+税10%)
内容紹介
今の人たち(10代から60代)を見ていると、キツイ生き方をしているなあと感じる。
もっとラクに生きればいいのに!・・・と思うのだ。
自分で自分を追い込みながら生きている。・・・・私には、そう見える。
周りの若者たちを見るにつけ、つくづくとそう感じる。
見る見るうちに、ストレスの風船が膨らんでいくのだ。
そして、いつしか大爆発を起こす。
それが、昨今の凶悪事件につながっているのではないだろうか。 1988年の「宮崎勤による幼女連続殺傷事件」。1997年の「神戸連続児童殺傷事件」。2008年に起きた「秋葉原通り魔事件」。2019年「京都アニメーション放火殺人事件」・・・・等々。数えきれないくらいの犯罪や事件が起こってきた。
これからも、まだまだ続きそうな気配である。
起こしたのは、ほぼ全てオトナシそうな人ばかりだ。誰も彼もが、そんな悪いことをやりそうには見えない。
原因は複数あるだろう。色々なストレスや不満が折り重なって凶行に至ったに違いない。
また、自分で自分の命を絶つ人も少なくない。
「死にたい!」というセリフは、いったい何人の人から聞きつづけてきただろう。
進学塾で猛勉強に励む小学生と中学生。不登校の子ども。バーに通ってくる常連さん。夜の店で働く女性。風俗嬢。会社勤めの男女。幼い子どもを育てる母親。大学生。カフェで知り合った若者 ・・・・
私は思う。彼らに限らず、今の時代、誰も彼もが自分を追い込む生き方をしている、と。
「オレは凄い」「ボクは頭がいい」「ほんとうは自分はケンカが強い」・・・・などと主張する人が増えている。
誰も彼もが「自分を良く見せよう」と躍起になっているように見える。
「テッペン」ではないのに、無理矢理に「テッペン」であるかのように振る舞おうとしている人も少なくない。
見ているだけで、聞いているだけでストレスが溜まってしまう。
その様は、強迫神経症に罹っているように見えないこともない。
「1番になりなさい!」と育てられてきたのかもしれない。
「自分は凄い」と言った時点で、「凄い人」として振る舞わなくてはならないではないか。
「自分は頭がいい」などと吹聴すれば、「知らない」などとも言えなくなってしまう。
それは、もの凄くつかれることだ。
そんなつかれる生き方などは、私はウンザリである。
「もうダメだ!」と吐き出してみよう。 「自分は最低だ!! それがどうした!?」と嘯(うそぶ)いてみよう。
・・・・ひょっとすると、少しだけラクになれるかもしれない。
そして、そんな開き直った生き方の中にこそ、最強のパワーを生む可能性があるのだと思う。
そう。最低こそが最強なのだ。
(はじめにより)
著者について
高度経済成長期の熊本市に生まれる。
・日本、アメリカで人間及び映画・演劇論について学びつつ、世界を見て歩きながら映画・演劇製作の道を目ざす。
・80年より進学塾で受験指導。専門学校、公務員予備校、俳優養成所、客室乗務員予備校などでも教えながら、96年には周囲の猛反対を押し切って県内初のフリースクールを開く。
・ 80年代半ば頃からは、「このまま進めば子どもが壊れる」という訴えを雑誌上などで始める。
・ テレビ東京の97年度末特番では「不登校問題」について語る。日本における教育問題のスターターを自認。
・ 舞台演出、俳優、カメラマン、雑誌編集、フリーライター、土木作業員、営業マン、英会話教室経営、ショットバー経営などを経験。パリ・熊本などで写真展。
・ All we need in our life is experience……
「経験こそが全て」がモットー。
・ 著書に「夢の翼に乗って」(鳥影社)、「ほんの一ミリの革命」(本の泉社)。著述に「子どもたちはなぜ死に向かうか」(アエラ臨時増刊号)、「なぜ私はフリースクールを開いたか」(月刊現代)「デジタル脳化する人類」「人間破壊」(青山ライフ出版)などがある。