新刊案内　素粒子の対称性と物理法則　重力場の量子化と質量素荷の発見

素粒子の対称性と物理法則　重力場の量子化と質量素荷の発見
[単行本（ソフトカバー）]

河野　誠公 (著)

発行日: 2016/12/5
頁数: 96ページ
ISBN-13: 9784864502535
定価: 1,500円+税

内容紹介

本書では、局所的対称性の起源として、スピノールの回転方向を表すヘリシティに着目する。その対称性が真空に由来するものと考え、真空をスピノールで構成されるスピン空間として捉える。 この真空に（超対称性）生成子を作用させると、フェルミオンである物質粒子だけでなくボソンを含む既知の全ての素粒子が生成される。 ヘリシティの組合せにより量子数である電荷とカラー荷も自然に定義できることを見る。 更に、重力ゲージ場を量子化したスピン接続とアフィン接続とで構成すると、重力ゲージ変換において２つの接続のゲージ位相差とヘリシティの組合せにより、新たな素荷「質量チャージ」が導かれる。 この「質量チャージ」を用いた質量表現によりμ,τレプトンと6種のクォークの質量が特定できること、 物質粒子3世代間の「質量チャージ」の交換によりクォーク3世代混合とニュートリノ振動（3世代混合）における３つの混合角が統一的に特定できることを示す。

著者について

河野誠公（こうの　せいこう）
　1955 年　広島県に生まれる
　1979 年　東京大学教養学部基礎科学科卒業
　1993 年　東京大学（工学）博士
　現在　アマチュア研究家
　著書　「標準モデルを超える新たな素粒子論」「新たな宇宙創成―宇宙の２大謎を解き明かす―」などがある。