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普通の人の哲学――個人主義にもとづく民主主義の確立―実存主義とプラグマティズムの融合――
[単行本(ソフトカバー)]本山 廣己 (著)
発行日: 2012/4/11
頁数: 228ページ
ISBN-13: 978-4-86450-024-1
定価: 2,000円+税
内容紹介
普通の人が自分自身の哲学を表現したという意味で、本のタイトルを『普通の人の哲学』としました。当然のことながら、あくまでも哲学の素人ですので、自分自身の言葉で表現するのが難しいことから、やむを得ず他の本からの引用が多くなった結果として、おそらく読みづらいものになっていると思いますが、結論を急いで探さずに、哲学の先達の心に直接触れる機会だと思って、楽しんで読んでもらえれば幸いです。
私がこの本で皆さんに話したかったことは、とても簡単なことですので、ここで要約しておきます。まず、第一に、個人主義と民主主義はどちらか一方では成立せず、必ずペアでしか成立し得ないということです。 つまり、民主主義は個人主義がなければ、病気にかかった集団主義であるところの全体主義になってしまいますし、その逆に、個人主義は民主主義の中でなければ利己主義として排斥されてしまうし、窒息してしまうのです。 第二に、実存主義とプラグマティズムが、ともに個人主義と民主主義の哲学的表現であり、両哲学は総論的にも各論的にも相互に矛盾せず、両哲学を学ぶことによって、個人主義と民主主義の「本質」をマスターできるということです。(本書 序文より)
著者について
1948年熊本県生まれ 中央大学法学部法律学科卒業 熊本大学大学院法学研究科修士課程刑事法専攻終了