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ジャンル>歴史、学術

  • 陸軍士官学校田村教官の 栄養改善奮戦記
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  • 陸軍士官学校田村教官の 栄養改善奮戦記
    [単行本(ソフトカバー)]

    田村 幸雄 (著)/内田 武士(編)

    サンプルを立ち読み 発行日: 2019/6/20
    頁数: 236ページ
    ISBN-13: 978-4864503372
    定価: 本体2,000円+税


    内容紹介

    「○○病には、A食材を食べると良い」「B食材とC食材を組合せた料理は、??病に良い」等の健康にまつわる種々の話題が各種メデイアを通じて宣伝され、その度に食材を求めて右往左往。しかし、どこのスーパーでも品切れ。しばらくすると、また、別の食材が…、と言った状況が起こるようになって久しく、その状況もやや下火になってきたものの、また、何かの拍子で火がつく、といった事を繰り返す、体に良い食材には敏感な現代の日本人ですが、ブームではなく、国の為に真剣に「栄養改善」に取り組んだ、ある一人の日本人がいたことは、ほとんど知られていないことでしょう。
    その日本人とは、太平洋戦争中、日本陸軍に於いて、軍人・兵士達の「栄養改善」を達成した、田村幸雄という人物です。陸軍で初めて、ビタミンの概念を取り入れて「栄養改善」を深く研究し、実務指導により、成果を挙げていくのです。特に、陸軍士官学校に於いては、1年間に病人の数を90%も減らすという目覚ましい成果を挙げています。その後も、国内、海外の戦地を飛び回り、軍人・兵士達の「栄養改善」一筋に尽力してきました。
    詳しくは、内田武士編「復刻版 健兵対策 軍隊給養改善」に拠りますが、本書は、その内容から専門性が高いゆえに、現代の日本人、特に若い世代に、田村が追い求めた理念、熱意等をもっと、気軽に感じ取ってもらいたいという趣旨で、新たに、「栄養改善奮戦記」をまとめてみたところです。

    田村幸雄は、小学校時代からその名前の読みから「コーユーちゃん」と呼ばれ、多くの人々に親しまれてきました。本書には、「コーユーちゃん」の楽しく、時には、パワー溢れるエピソード等がふんだんに盛り込まれています。そのようなエピソードにも触れながら、国の為を思い、軍人・兵士達の為を思い田村が「栄養改善」に取り組んだひたむきさ、その成果を知って頂くと共に、確立した健康食に親しんでいただき、微力ながらも、現代の日本に於ける、生活習慣病の増大による平均寿命と健康寿命の乖離や、増大する医療費の問題等の解決の一助となれば幸いであります。
     記載された話題を少し紹介します。
    狩猟大会優勝の話、賢い狩猟犬「トス」の驚くべき話、保温飯櫃開発の話、木口小平 銅像建立の話、御稜威神社建立の話、鞄紛失奇跡的発見の話、相武台碑建立の話、各宮様・皇太子殿下の御前講話の話、南方の食糧、北方の食糧、戦地でのお正月、調理器具、携帯口糧、特殊糧食、昭和天皇・皇后両陛下の為の正月料理の話、南方・給養指導旅行の話、等々、著者が書き残したドキュメンタリーをお楽しみ下さい。

    備考)日本最初の医学論争、所謂 「脚気論争」は、1884年に、海軍軍医 高木兼寛と陸軍軍医 緒方正規等の間で始まりました。この論争は、約40年間という長きにわたり継続しており、多くの一般国民及び軍人・兵士達は、脚気を含む各種の病気と闘っていたわけです。「白い航跡」(吉村昭著 講談社文庫)と併せて読むと、本書との関係が繋がり、より興味深くなります。


    編者について

    内田武士
    1944年生まれ。商社に入社して、当時画期的な技術である、英国ICIスチームリフォーミングプロセス及びその心臓部のNuovo Pignone式遠心式圧縮機の翻訳を日本市場向けに最初に実施して、導入する。
    本技術は、最初に昭和電工向けアンモニア製造用に採用され、更に、国内の石油会社から水素製造用に、都市ガス会社から都市ガス製造用に多数採用されている。更に、欧米の最先端の科学技術、合計13件を日本の関連企業へ技術提携を斡旋して、国内製作を図り、価格の低減を以って、国内の石油、石油化学、都市ガス業界の高度成長に貢献する。
    1994年(平成6年)4月より、ナイロン製造の老舗会社(スイス)日本法人会社の責任者に就任して、内外のナイロン事業の新用途の拡大に貢献する。


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