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  • 詩集 大々的に白
    [単行本(ソフトカバー)]

    菊地道夫 (著)

    サンプルを立ち読み 発行日: 2021/3/3
    頁数:84ページ
    ISBN-13: 978-4864504003
    定価: 本体2,000円+税


    内容紹介

    「宴(UTAGE)」「 梅  天皇皇后両陛下御即位記念詩」「あぶく ~ Re amor ~」「美しい愛」など、27編の詩を掲載。
    最後に著者の詩作に対する考察、「詩の行き違い あるいは言語の性質について」掲載している。
    言葉が行き違い、すれ違いしているうちに、詩という形として形成されるということに、愉楽を感じる必 要性があるということは、何よりも詩作をおこなっている当人である詩人が一番よく理解していることであ ろう。詩というものは、生命論を持ち出すまでもなく、至って純粋な創造行為によって生成された形式と信 じてやまない人々は、詩人という存在を、何かこう、文学者としての逸材として認識しているような気がす るのは、私だけではあるまい。
    中略
    詩とは、センシティブでナイーブな、知的というよりは感覚的な、ポジティブよりはネガティブな、そんな病的な創造行為であるとするならば、それはそれで問題である。孤独という絶望的な感覚によって諸々の詩が生み出されているのならば、詩の未来はどこにあるのだろうとの疑問が湧く。だからといって詩を単なる「言語」の理論に還元してしまうような思考方法は危険極まりないものであって、詩の生命とでもいうべき指向性が消滅してしまいかねない。
    感覚的すぎてもだめ。理屈でもだめ。そうなると詩とは、どのように書かれるべきなのだろうか。この疑問が詩作行為の最大の難問として君臨しているのである。
    「詩の行き違い あるいは言語の性質について」より一部抜粋)


    著者について

    1980年、日本画家である菊地秀夫の長男として生まれる。
    2018年、東京大学大学院数理科学研究科博士課程修了。
    2010年、処女詩集『時空と生成』でデビュー。そののち『愛すべき風景』(2012年)、『綴る恋』(2015年)、『寿』(2016年)、『知るということ』(2018年)などの詩集を次々と出版する。
    現代日本文芸作家大賞、日仏文学貢献作家認定ほか、国内外において受賞多数。2020年にはフランスよりジャポニスム・スゥクセサール芸術勲章を叙勲、また2021年、パリ・ルーヴル美術館に「永遠に光輝く偉大な芸術を創造された作家」として殿堂入りし、アルチスト・ブリリアントの称号を授与される。
    著書は他に『規範学』『自然学』『「歩行倫理学」への招待』『言語思想史』『詩の遍歴 あるひとつの‘形’』『菊地道夫詩集 100のポエジー』などがある。


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