ワープロ原稿を編集者に渡すとき
書式は気にしなくてOK
Wordや一太郎などのワープロソフトで、
出版社に渡す入稿用の原稿を作成する際の注意点を挙げます。注意してほしい点と、注意しなくてよい点があり、
そこを正しく理解していただくと、その後の流れもスムーズになります。入稿用の原稿は通常、そのまま版下に使われることはありません。
(Word原稿をそのまま版下に使う場合もありますが、
その場合はこの文章は参考になりません) 出版社はワープロの原稿を受け取ると、それを専用のDTP ソフト(パソコン上で文字組をする専用のソフト)に入れて 文字組やデザインなどをします。つまり入稿用の原稿では、縦書きか横書きか、1行の文字数、
1ページの行数、フォントの大きさ、フォントの種類…… といったものは問いません。そういった書式(見栄え)に関する設定は、専用のソフトで行うので、 ワープロの段階で細かい調整などはしなくていいのです。
大事なのは、原稿の構造の部分でわかりやすい原稿であることです。
複数のファイルがあるなら、その順番が明記されていること。
写真や図表のタイトルやキャプション、配置位置が明確なこと。
章の見出し、項目の見出し、小見出し、の区別や位置が明確なこと。
適切な改行がなされていること。
引用がある場合は、その箇所が明確なこと。
強調したい文章があるときは、その箇所が明確なこと。
等々、 当たり前のことですが、編集者が一番気になるのは 順番や位置、説明といった基本的なことなのです。