本の内容を見てデザインする
明るいか暗いか、柔らかいか堅いか
装幀とは、文字で構成された本に対して絵や色を使ってふさわしい装いをさせ、
読者にこの本はどういった内容であるかをそれとなく知ってもらい、
かつ魅力をアピールして手にとってもらいやすくするための作業です。
カバーや表紙を作るとき、デザイナーはまず本文に目を通します。
内容を知らないことにはふさわしい装いが何かを知ることはできません。
本文を読むとき、明るいか暗いか、柔らかいか堅いか、
男性的か女性的かなど制作に必要な情報を拾っていきます。
行間にあるイメージを読み取る
内容だけではなく、行間からくるイメージにも気をつけます。
抽象的ですが…どんな音が流れているかどんな色がふさわしいか、
作者はどんな方でどういう意図をもっているか…など。
また具体的なキーワードが現れるとメモをしていきビジュアル化させるときに役立てます。
できるだけ作品と作者に寄り添った装幀が良いと思いますが、
びっくりするような相反するイメージを持ってくることで
良い効果が出ることもありますので難しいところです。