注意が必要な縦組レイアウトでの数字表記
統一することが大切
縦組みの表記で最も訂正ケースが多いのが数字に関する表記です。
たとえば「20」(全角)の表現でも4種類あります。 「20」(半角)「二十」「二〇」。
このほか「弐拾」などもありますが、これはおいておくとしても、大変に悩ましい問題です。
この場合、どれが間違いで、どれが正しいということではありません。
一冊の本の中で統一されていることが大切です。
最初に「20」と表記したなら、最後まで同じ表記で通すことです。
縦組みで漢数字を使うケースで注意すること
・お金を漢字で表すときには、「億、万、千、百、十」などの単位語を入れる場合と入れない場合があります。1 二万三千五百円
2 二万三五〇〇円
3 二三五〇〇円
どれを採用するかを決めたら、意識的に統一するようにします。
・西暦年号の表記は次のように書きます。
一九九八年 ○ 千九百九十八年 ×
二〇一二年 ○ 二千十二年 ×
西暦年号では「億、万、千、百、十」などの単位語を入れません。
・「平成二十四年」や「昭和五十六年」と書くのはOKです。
「平成二四年」「昭和五六年」と書くのもOKなので、どちらを採用するか決めて統一します。
・郵便番号、電話番号、部屋番号なども単位語を入れません。
郵便番号→ 一〇七-〇〇六二
電話番号→ 〇三-六四三八-一五七五
部屋番号→ 三〇一号室
・例外
漢数字使用を原則とする場合でも慣用や紛らわしいケースではアラビア数字を使用します。
たとえば乗り物、スポーツ、国道番号などで
「ひかり112号」「9秒89のタイム」「国道5号線」
といった使い方をします。