自費出版でも大切な本のタイトル
内容がわかるタイトルにする
編集の仕事は多岐にわたりますが、本のタイトルを決めるのが編集者の一番大事な仕事の一つでしょう。
もちろん自費出版の場合は(特に売ることを目的としない本は)、商業出版の本と同じように考える必要はないのですが、それでも出版するからにはできるだけよいタイトルにしたいものです。
では、よいタイトルとは、どんなタイトルでしょうか。
その本に何が書いてあるか、その本がどんな本なのか、タイトルを見ただけでスバリとわかってしまう。それがよいタイトルです。
なぜなら本は、その本を読みたい人に見つけてもらう必要があるからです。
つまりよいタイトルの本は、それだけ販売面でも有利になります。
といっても10字程度のタイトルで内容を伝えきるのは困難であることが少なくありません。
そこで大事になるのがサブタイトルです。
タイトルとサブタイトルの組み合わせで、本の内容、特徴、魅力を最大限に伝える工夫が大事になります。
タイトルで書ききれない部分を補うのがサブタイトルなので、タイトルとサブタイトルに同じ単語が入ってはいけません。
現在、インターネットで情報を検索して、ネット書店で本を買うケースが多くなっているので、その意味でもタイトルとサブタイトルの重要度は増しています。
内容と関連性のないタイトルをつけてしまうと、検索で見つけてもらう可能性はなくなります。
自費出版で難しいのは、自費出版は著者が主役の出版なので、かりにもっと適切なタイトルがあったとしても、著者の意向がそのまま通ってしまうことです。
これには痛し痒しの面があります。
タイトルがしっくりこなかったり、自信がもてない場合は、迷わず編集者に相談することをお勧めします。