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揺れがある送り仮名

よく使う言葉は記憶する

日本語の送り仮名にはかなり紛らわしいものがあるので注意が必要です。

「本則」がある一方で、慣用的にそうでない場合でもよしとする「許容」があります。

また新聞社が使っている特有の送り仮名もあります。

たとえば「おこなう」は「行う」と「行なう」があって、

以前は、雑誌などでは「行なう」が多かったが、新聞では「行う」を採用していました。


現在は、本則は「行う」とされていますが、過去には「行なう」が 本則とされていたこともあり、法律をつくる側にも揺れがあるように感じられます。

現在はワープロのカナ漢字変換機能により、自動的に正しい変換ができるようになったので 以前ほど悩む場面は少なくなりましたが、本則がある一方で例外も多く、紛らわしいのは事実です。

「行う」「行なう」など、よく使う言葉は記憶し、一方を採用すると決めたら徹底するようにしましょう。


送り仮名で特に紛らわしいのは「じ」と「ぢ」、「ず」と「づ」の使い分けです。

原則は「ジ」と発音する場合は「じ」、「ズ」と発音する場合は「ず」を採用します。

そして、同音の連呼、2語の連合の場合に「ぢ」や「づ」が使われます。


ちぢむ(縮む)、つづく(続く)(同音の連呼)

まぢか(間近=間と近い)、てづくり(手作り=手と作る)(2語の連合)


この仮名遣いの用例をわかっていないと送り仮名でも間違うことになります。


たとえば、2語の連合なので、
○「息づく」「口づて」「色づく」「金づち」とします。

×「息ずく」「口ずて」「色ずく」「金ずち」とは書きません。


記者ハンドブック(共同通信社)によると
送り仮名の付け方の基本方針は次の3つです。


1 活用語およびこれを含む語は、その活用語の語尾を送る。

(例)表す、著す、承る、行う、断る、催す、書く、表れる、生きる、助ける


2 誤読、難読の恐れがないようにする。


3 慣用が固定していると認められるものは、それに従う。

(例)覚書、係員、取締役、退職願、備前焼、振付師、敷石(送り仮名をつけない)




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