間違えやすい同音異義語
迷ったときは漢字の意味を考える
ワープロ入力が主流になったことで、同音異義語の間違えがちな変換が見られるようになりました。
間違えの中には「期間」と「機関」、「機会」と「機械」など、変換時に注意していれば防げるものと
「保証」と「保障」と「補償」など、意味をよくつかんでおかないと判断に迷うものがあります。
間違えが目立つ同音異義語は以下のようなものです。
●「追求」「追究」「追及」(ついきゅう)
- 「追求」→追い求めるという意味があり、一番使用機会が多いです。
「理想を追求する」「利益を追求する」など、一般的に追い求める意味合いであれば、これを使用します。
- 「追究」→物事の問題点や真理を深く調べて明らかにする。
「真理を追究する」「本質を追究する」など、学問や研究に関する場面で使われます。
- 「追及」→「責任を追及する」「犯人を追及する」など、相手を責めたり、問いただすときに使われます。警察や裁判に関係する場面で使われます。
一般的に「追求」が使われるケースが圧倒的に多いので、迷ったときは素直に「追求」としてください。
間違えがちなのは「追求」とすればいいところで、ワープロの漢字変換時に「追及」や「追究」が候補として出てくるためにそちらを選んでしまうケースが目立ちます。
●「講演」「公演」(こうえん)
- 「講演」→学者、作家が講演する場合はこちらです。言葉が中心。勉強。
- 「公演」→歌手や演劇の公演はこちらです。歌や踊りが中心。エンターテインメント。
- 「公園」や「好演」(うまく演技すること)もあるので注意します。
●「保証」「保障」「補償」(ほしょう)
- 「保証」→「品質を保証する」「身分を保証する」など、大丈夫だと請け負うことです。
- 「保障」→「安全保障」「社会保障」など、生命、財産、権利などを守ること。保険に関するケースでよく使われます。
- 「補償」→「損害補償」「補償金」など、損失を埋め合わせる意味。
●「超える」「越える」(こえる)
- 「超える」→「売上高が昨年を超える」「1万人を超える」など、数量や度合いを表します。
- 「越える」→「山を越える」「峠を越える」など、ある高さのものを物理的に乗り越える意味が強くなります。
「ちょー(超)寒い」など、ちょーの意味合いが出るケース。
●「移動」「異動」(いどう)
- 「移動」→「自動車を移動させる」など、人や物が位置や場所を変えること。
- 「異動」→「人事異動」など、地位や職務が変わること。