● 企業間の良関係のために社史をつくる

社史づくりの意味とは 社史とは企業の誕生の記録であり、成長の記録です。
企業の歴史書といっても良いでしょう。
だからといってただ単に業績や出来事を並べただけでは、
経営資料の保存・管理以外の目的を果たすことはできません。
「過去に学ぶ」「歴史に学ぶ」という言葉がありますが、
社史は今後の経営に役立つものであるべきです。
また社員が会社への理解を深め、
企業のアイデンティティを再確認できるものでなくてはなりません。
同時に、取引先企業やユーザーに、
自社の商品やサービスの存在価値をアピールすることもできます。
特に周年事業として制作されるものは、
自社をあらためて各方面に広くPRできる効果的なツールとなります。
さらに会社の歴史だけでなく、
将来目指すべき姿を示すことで社員や取引先企業の信頼感が増すことにもつながります。
社史を古くからパートナーとして一緒に歩んできた取引先や関係者に寄贈することで、
謝意を表し、より強固な関係を築くための記念品ともなります。

発行目的にふさわしい社史のつくり方 社史の構成にはいくつかの基本パターンがあります。
1つ目は時間の経過に従って会社の歩みを時系列に記述していく方法です。
創業から現在まで会社がどんな経験を経てここまで成長してきたかを記述する、
一般的な方法です。
2つ目は総論として会社全体の概要を述べ、各論として各部門別に詳述するという方法です。
長い歴史がありその業容が多岐にわたっている企業に向いています。
3つ目は年度ごとの出来事を、
2頁ないし4頁にまとめて見開きで読める構成にまとめる方法です。
年度別にまとめられているため、読みたいところを見つけやすく、
拾い読みもしやすいという特徴があります。
4つ目は会社としての重要な出来事をテーマやプロジェクトごとにまとめる方法です。
切り口次第ではその企業独自の特色が出すことも可能です。
どんな方法を採用するにしても、
自社の特徴をわかりやすく見せるためには大きなパワーが必要です。
社史制作に精通した自費出版を手伝ってくれる出版会社に依頼するのも良いでしょう。