● 組織の一体感を高めるために社史をつくる

社史を作成する目的 社史を作成している会社は多いです。
しかし、これから社史を作ろうと考えたとき、
作る目的はどこにあり、どのような効果を期待して作るのかを、
明確にしてから作成するようにしましょう。
目的がはっきりしていないと企画そのものが腰砕けになってしまったり、
制作の方向性がぶれてしまったり、
どのようなものを作成したら良いのかすらわからなくなります。
社史を作成すると得られるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

1.社員とその家族、取引先に会社への理解を深めてもらうことができる
2.社員に周年などの節目を意識してもらうことができる
3.会社の足跡がわかるため、今後の経営に役立つ
4.経営資料の保存・保管ができる
5.業界の内外に、会社とその商品や製品の存在意義をアピールできる
6.会社のアイデンティティを確認できる

以上のようなメリットがあげられます。
例えば記念品として社史を配布することで、
会社の歴史や存在意義などに触れる事ができるので、
おのずと組織に一体感が生まれることが期待できます。

自費出版で作成する 自費出版で作成されることの多い社史ですが、
この自費出版とは一体どんなものなのでしょうか。
例えば本を作成しようとした場合、まずは原稿を書きます。
そして原稿が本として出版される前には数度の校正が入り、
校了した後に印刷して製本します。
しかし、そこまで進捗した段階で原稿にミスがあった場合は、
印刷や製本代がもう一度かかる、といったリスクがありますが、
そのぶんだけ緊張感をもって制作にあたれます。
また、内容には全責任を負わなければなりません。
内容が他の著作物からの盗用であったり、他人を誹謗中傷する内容であったり、
法律に触れる内容であったなど、いかなる場合も全て発行元が責任を負うことになります。
しかし、これらを補って余りある良い面もあります。
作る側が作りたいように作れるのが自費出版の一番の利点です。
好きなデザインで、使いたい用紙を使って、一番良い製本で、といった具合です。
これこそがオリジナリティの醍醐味であり、
その会社特有の物が仕上がるので社員のアイデアを募り、
それを採用しつつ完成させるということもできるのです。