● 会社愛を育てるために社史をつくる
社史はどうして作るのか?
社史とは、会社が自分の企業の歴史を記録して書籍化したものを指し、
最近ではCD‐ROMなどの電子媒体を使って制作する企業も増えています。
簡単に言うと、「企業が出版する自分史」のようなもので、企業主観で書かれています。
社史は、「正史」・「通史」・「周年誌」・「略史」・「小史」・「記念誌」の、
6つに分類されています。
正史は、会社が社史として正式に認めたもので、創業からの歴史が主に書かれています。
通史は、会社の歴史全体をまとめたもので、内容は正史と同等です。
周年誌は、創立50年や100年などの区切りの良い年に記念として作成されるもので、
略史および小史はこれまでの歴史などを簡単にまとめたものです。
記念誌は、内容はほとんど社史と同等で、
そこにトップのインタビューや座談会、OBらによる寄稿、
現社員のメッセージなどを加えたものをいいます。
社史を製作するに当たり、自費出版でもあるため予算も必要となるので、
何を目的としているのかを明確にしておかなければ制作する意味がありません。
制作する際は今一度、目的を明確にしておきましょう。
会社愛を育てるための出版
「会社愛を育てること」に重きを置いて制作すれば、企業にとって大切な社員に、
会社の歩みや考え方、これからの未来像を伝えることができると共に、
社員一人一人が会社に信頼感を増すことができ、
誇りを持って業務を行うきっかけを作ることができます。
また、自分の働く会社の歴史を知ることで、
これからの企業としての運営を考えていく格好の材料にもなり得るのです。
会社の歩みには、重大な決断を強いられた時期などもあったりします。
そうした時にトップがどのように決断したかも分かります。
そうした決断があるからこそ、今の会社が存在していることを社員に理解してもらい、
「会社の価値観を一人でも多くの社員と共有していきたい」という、
企業の思いを社員に伝える役割があります。
こうした目的のもと製作すると方向性はぶれることはなく、
また企業の思いも社員に伝わり、
それぞれが一層の努力をして業務に取りかかることにつながり、
結果的に「会社愛を育てていく」ことにたどりつくでしょう。
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- 社員に読まれる社史の作り方
- 社史作りで重要なスケジュール
- コスト削減しつつ魅力ある社史を作る方法
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- 社会貢献の一環として社史を制作する
- 会社のPRとしての社史
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- 会社案内を兼ねた社史で新規顧客の開拓も
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- ていねいな現場取材で社史のクオリティが向上する
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- 社史のトレンド
- ベンチャー企業の社史をつくろう
- 過去、未来のために社史をつくる
- 会社愛を育てるために社史をつくる
- 組織の一体感を高めるために社史をつくる
- 企業間の良関係のために社史をつくる
- 資料保存用に社史をつくる
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- 社史の3つの呼び名
- 社史の6つの種類
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