● 社史の編纂で非常に重要な事実確認の作業

社歴の古い社員に聞く

社史を編纂する担当になった場合、
その会社の歴史において重要な出来事を調べることから始めなければなりません。
商品販売会社の場合ですと、
ヒット商品の開発によって会社が飛躍的に成長した時期などがあるものです。
従ってそういった出来事について詳細を調べることが必要になってきます。
この場合、効果的な調べ方は社歴の長い社員にその当時のことをヒアリングすることでしょう。
年月が経ってしまったことを掘り返しますので、
出来れば数人の話を聞くことが事実確認をする上では最適です。
記憶が社員によってまちまちなことも考えられますので、
多くの社員の記憶をもとに編纂する側が内容をまとめるようにすればいいでしょう。
もちろんまとめたものを再度社歴の長い社員に確認してもらい、
最終的な事実確認をすることも重要です。
社史というのは会社が存続する限り後世に残っていくものですので、
その時々で事実を確認できることをしておくと数年後に同じ作業をするよりも楽になるのです。

退社した社員への事実確認について

社史を編纂している際、どうしても現役の社員では分からない時代のことがある場合もあります。
そういう場合は定年で退社した元社員さんを尋ねてヒアリングすることも一つの手段です。
定年までいた社員の方が大卒以来その会社一筋で働いていたような場合は、
過去を思い出してもらう上で強力な助っ人になることは間違いありません。
また、そういった社員は当時の懐かしいエピソードなども覚えていることがありますので、
最近入社した社員がそういった話を聞くと会社への親しみがわいてきたりもするのです。
社史の編纂を担当して様々な出来事の事実確認をする作業というのは、
こういった副次的な楽しみもあるのです。
従って社史作成の場合はこういった効果も伝えたうえで、
担当になりたい社員を公募することも悪くありません。
自分の部署の仕事を抱えた状態でも社史の重要性を、
まわりの社員に理解してもらえれば仕事はカバーし合えるはずです。
多くの社員が会社の歴史を認識できて愛着がもてる社史を作りたいものです。