● 社会貢献の一環として社史を制作する

企業本来の姿を示すことが社会貢献となる

企業の活動の根源に一つに社会への貢献があります。
どこの企業も利益を出すことに躍起になります。
短期的な視点からすると株主など多くの関係者のためにも、
利益の追求は仕方のないことです。
社会に貢献するためには利益がないとできないからです。
しかし、この順序を間違えると何が何でもどんな手を使ってでも
利益を出すことに走ってしまうのです。
さて、その本来の企業の姿からすると、その企業が何を求め、
何で社会貢献しているのか今後どうしていきたいのかということを、
世の中に皆さんに知っていただくことが重要です。
そのため、自分たちの会社の歩みを社史という形で編纂し、
世の中に送り出すことも大切なことなのです。
もちろん社史の性質上過去のことが中心となりますが、
これから先に目差していくものを明確にして、
それを企業のメッセージとして盛り込むことも忘れてはなりません。

社史編纂で社内の意識ややる気が高まる

社史編纂というと窓際族とか定年後再雇用の人たちが担当するイメージがありますが、
それは一昔前のドラマの世界のことと言っていいでしょう。
社史の編纂は暇な人たちが暇な時間を使ってやるというようなものではありません。
創業者のどんな思いで会社をスタートさせたか、
そして苦難を乗り切るため知恵を出し合い工夫したこと、
また、困った時は数多くの人に支えていただいたことなど、
社史は今までの会社の歴史を、思いを込めて綴るものです。
そのため、社史の編纂作業は特定の推進者が本気になって作り上げますが、
制作の過程では多くの従業員を巻き込みながら一緒に作っていくように努めると
社内も社史の編纂チームも盛り上がります。
社史はまたOBや社外関係者など多くの人に協力していただくようにすると良いでしょう。
そこには、郷土史や産業史も記述されるはずですし、
それらを多くに人に知ってもらうことは意味のあることです。
出来上がった社史が社員の意識を一つにして、
これからの企業活動のやる気を高めるものになるよう工夫して編纂しましょう。