● 社史にもいろいろタイプがあることを知っておこう
社史のタイプは一つではない
社史には、様々なタイプがあることをご存知でしょうか。
どのような社史を作り上げるか、そのスタイルを事前に決めておくことは、
社史編纂の作業を進めるにあたって大変重要なことです。
どんな時期に発刊するのかなどを考慮しながら、具体的に決めて行きましょう。
6つのタイプから考える社史
社史には、大きく分けて6つのタイプがあります。
会社の歴史と個性を演出する満足度の高いものにするためには、
あらかじめしっかりと全体像を作りこんでおく必要性があります。
それぞれのタイプには、どんなものがあるのでしょうか。
会社資料としての社史
まず、社史と聞いて想起するのは、文字通り会社の歴史がぎっしり詰め込まれたような、
資料としての価値が高いものです。
このタイプでは、会社の成り立ちから現在におけるまでに
どんなことが起きたかというような情報や、
写真などを仔細に渡って膨大に記録する必要性があるために、
最も作業量が膨大になります。
時代考証などが必要になる場合には、専門家に依頼する場面も出て来ますので、
必要なコストも大きくなるのが特徴です。
会社案内としての社史
取引先や、顧客に対するイメージ戦略の意味合いが大きいタイプがこちら。
会社がどのような体制で運営されているか、
お客様の評判はどうか、などといった項目からまとめ、
良い印象を読み手に与えることを目的とします。
読み物としての社史
このタイプは、「読み物として面白い」ことを目指そうという観点のもの。
社内の人物だけでなく、様々な視点から見て興味深い構成を行うことが求められます。
中には書店等で販売されるようなものもありますので、
自社の歴史を多くの人に知ってほしい、というような場合には
効果的であると言えるでしょう。
社員と会社のための社史
社員の意見が大きく反映された、まさに「社員のための」という意味合いが大きい社史。
主に、会社の創立記念などに発刊されることの多いタイプです。
社員一丸となって、今後の運営をより良いものにしよう!といった、
全体の士気を高めたいときなどに効果的。
視覚に訴える社史
写真などの掲載を多くするなど、直感的に「見る」ことを主体にした社史です。
特に、若い世代の社員が多い会社では多く採用されているスタイルです。
より気軽に手に取ってもらおうと考える際には、有効に働くでしょう。
記念誌としての社史
10周年、20周年などの節目を迎える企業が多く採用するタイプです。
「祝い事」の意味合いが強くなっており、
社内・社外に対する特別な感謝が綴られるスタイルが一般的です。
このように、社史には色々な様式のものがあり、
現在ではより多様化する傾向にあります。
社史を作る目的に立って検討し、最適なスタイルを選ぶと良いでしょう。
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