● 社史を作るメリットについて

時代や社会と合わせ鏡の「社史」の魅力

その企業の歩みを一冊にまとめた社史は、
その成り立ちから現在までの営みを一望できる貴重な資料であり、
手にした人が得られるメリットは計り知れません。
老舗と呼ばれる大企業の中には社史編纂室など専任の部署を
構えている場合もあるように、
社史は企業のみならず、時代や社会を映し出す史料としても重視されています。
社史の制作は時間や人手を要する作業になるので、
自費出版で発行する以上は、目的や想定する読者層が企画段階で
明確になっていることが大切です。
多くの人々が携わって完成させた社史には、次のようなメリットが挙げられます。

社史は「来し方・行く末」を示すナビゲーター 社史を作る目的としては、多くの場合、次のような理由が挙げられます。
1)企業の沿革を学び、未来の事業に活かす
社史は、企業の「過去」を学び、未来へのヒントとして
活かせるメリットがあります。
特に苦労の多い設立時などには、
感動的なエピソードや教訓となる出来事が多いもの。
当時を知るOBなどのインタビューなどは、
企業理念のありかたを見つめ直す貴重な資料になり、
未来の価値創造に役立てることにつながります。
2)企業や事業内容を知り、理解してもらう
社史は会社案内のような役割を果たすことから、新人研修や教育に役立ちます。
組織の構成から業務までを俯瞰して理解することで、
組織の一員としての自覚を高め、共通認識を持つことで
若い世代の愛社精神を育みます。
3)組織としての一体感、帰属意識を高める
社史は、社員全員に対する強いメッセージとなります。
多くの社員が制作に参加すれば、
マンネリ化しがちな職場環境のモチベーション向上に貢献し、
自分の会社への新しい関心や視点が芽生えることで、
一人ひとりが目的意識を持って業務にあたる気運が生まれるでしょう。

企業の心を一冊に結集 4)取引先などとの関係を理解し、絆を深める
社史は、企業の心を表現する媒体としても適しています。
企業の歩みには、経営者や社員だけでなく、取引先、家族、地域の
協力や協同なくしては成り立たない部分が大きいものです。
そうした人々、物事にも違った角度から光を当て、
敬意や感謝の思いを表現するのに、社史は最適なスタイルと言えるでしょう。
5)企業PR活動の一環として
今後につながる新たな絆づくりのために、社史は名刺の役割を果たす
最高のPRツールです。
自社の事業や製品、サービスなどへの理解と認知を高めることで、
ビジネスパートナーとして手を携える機会につながることは、
大きなメリットでしょう。