● 昔と今の自費出版の違い

昔の自費出版 昔は本を出すということは特別なことでした。
本を出す人は特別な人でした。
ある意味で本を出してデビューしている人は、一般人とは区別される人でした。

本を出すには、出版社に認められる必要がありました。
出版社から出る本は、基本的に商業出版です。
つまり営利を目的にしています。
そこから利益を出せない本を出版することは非常に難しい状況でした。

1990年代以前にも自費出版はありました。
しかし、既成の出版社は自費出版を殆ど請け負いませんでした。
その結果、印刷会社等が直接自費出版を個人から請け負うタイプが主流でした。

今の自費出版 しかし、1990年代以降、自費出版を巡る状況が変化しました。
次の要因がありました。

・自費出版を行う個人の増加。
・出版不況。

その結果、次の変化が起こりました。

・自費出版を専門とする出版社の登場と増加。
・商業出版と同時に自費出版も請け負う出版社の増加。

2000年代以降には更に次のような変化が起こりました。
・書店販売も行う自費出版の登場。
・出版賞募集をPRし入賞作品を自費出版に誘導する出版賞型自費出版の登場。
・作家になる一つの方法として自費出版が宣伝されたこと。

最近の動向 最近では、インターネット上で電子出版する新しい自費出版の様式が登場しました。
電子出版の場合、初期手数料が安く出版社を通さずに自費出版出来ます。

このように昔に比べれば、本を出すということは一般的なものになりつつあります。