● 自費出版の印税はどのくらい?

出版物の印税のしくみ 印税は出版社から著者に対して支払われる著作権使用料です。
一般的に印税は本の定価の10%が相場とされていますが、>
著者の知名度などにより3%~10%の範囲で支払われることも多いようです。

印税は「発行部数×販売価格×印税率」という計算式で求められますが、
印税には本の発行部数に乗じた金額が一括で支払われる【買取印税】と
購入された部数に乗じて支払われる【売上印税】の2つの種類があります。
これは出版社が出版費用を負担している場合に適用される印税のしくみです。

自費出版の印税の取扱い 自費出版の場合、著者が出版費用を負担するため印税の取扱いが異なります。
著者の費用負担により出版された冊数分はすべて著者の所有物となるため、
原則として印税は発生しません。
つまり売上から経費を差し引いた分が利益となります。

自費出版で印税が発生するケースは、著者があらかじめ予定していた発行部数に対し、
出版社が一般でも販売可能と判断して本の部数を上乗せした場合、
その上乗せ分に対してのみ印税が発生します。
また自費出版された本を増刷する場合の費用を出版社が負担した場合も、
増刷分のみ印税の対象となります。

印税が発生する商業出版は、出版社が費用を負担する関係で、
費用を回収し利益を出せる売上見込がなくてはなりません。
商業出版での出版を希望する場合は、
その本が売れるかどうかという点で厳しいチェックが入ります。
一方、自費出版であればそのような制約を受けることなく、
自分の納得のいく本を出版できるのが魅力です。