自費出版を作成するまでの流れとは

これから本を自費出版しようと考えている人もいるのではないでしょうか。
始めて自費出版する際は、本ができるまでの流れについてよくわからないものです。
スムーズに自費出版するためにも、本ができるまでの流れを知っておきましょう。
流れは大きく8つのステップを踏んでいきます。
最初にすることは、打ち合わせと入稿です。
自費出版の場合は基本的に著者が文章や写真を揃えます。
そして、打ち合わせではどのような本にしたいか、印刷物の体裁など完成のイメージを話し合いますが、この時に思い描いているイメージを伝えやすくするために、参考にしたい本を用意しておくと良いでしょう。
自費出版会社は、発刊までの工程管理を行うため、納本までのやりとりは主に担当編集者と行います。
入稿方法は、手書きやWordが一般的です。
入稿前に自費出版会社に相談してください。
2ステップ目は編集作業です。
担当編集者が原稿を整理して、著者と相談しながら本全体の構成や見出しの見直しをしていきます。
誤字脱字、誤入力などがあった場合は訂正をしますが、著者に判断してもらわなければならない箇所もあります。

編集作業の次は紙面づくりです。
編集者が著者の意図、内容に適切な紙面のレイアウトを提案し、著者の要望をもとに修正、再度レイアウトを行います。
写真やイラスト、図表がある場合は、どのように配置するのか、見出しや小見出し、本文などの書体や文字サイズを決めていくことで紙面のイメージが固まっていくのです。
紙面のレイアウトを作成した後は、校正用紙の作成に入ります。
4ステップ目は校正です。
著者は初校を校正してください。
修正箇所や疑問点があった場合は書き込みをして校正用紙を戻します。
校正は数回行うことになるでしょう。
5ステップ目は校了です。
著者の校了後、プロの校閲担当者が校正と合わせて編集者が責了します。
最終確認では、書籍サイズで実際のページ確認ができるように製本をしたもので確認し、修正箇所がなければ著者の校了となり、ひと段落するでしょう。
校了後は印刷の準備に入るため、修正ができません。
しっかりと確認をしてください。

6ステップ目は製版と印刷です。
正しい色か、イメージ通りの色になっているかを製版担当者と編集者が行います。
出版のプロに依頼するため、安心して任せることができるでしょう。
7ステップには製本となり著者の思いが形になります。
最後のステップは納本です。
手元に本が届きます。
納本後は、書店に納品したり売上を管理したりしていきますが、多くの人に読んでもらうためにも、アフターケアをしてもらえる自費出版会社を選ぶことをお勧めします。
このように、自費出版は8ステップひとつずつ時間をかけて進めていかなければなりません。
特に時間がかかる部分は原稿作成と校正です。
本文原稿の推敲や文字校正、表紙やカバーのデザインなどに時間がかかり、さらに手直しに時間がかかります。
校正のやりとりがスムーズであれば、早く進むでしょう。
文字主体の本であれば体裁に組み上げるのに1、2週間ほどです。
印刷や製本はそれぞれ10日間ほどかかります。
8ステップ全ては早くて1ヶ月半ほどですが、制作スケジュールはコストと連動してくるため、できるだけ早く完成させたいのか、コストを抑えたいのかを考えなければなりません。
自費出版の流れをよく理解し、思い描いている本を作り上げていきましょう。
自費出版会社によっては、流れが異なる場合があります。
編集者に相談してみてください。
様々な理由により自費出版の発行期日が決まっているのであれば、できるだけ早く自費出版会社に相談しにいきましょう。