自叙伝を自費出版するポイント

自叙伝とは、自分で書いた自分の物語で、自伝や自分史とも言います。
近年、50代から70代の半世紀以上生きてきた世代で、自分の本を出版したいと考えている人にとても人気があります。
自叙伝が一つのステータスになり、ブームになるかもしれません。
自叙伝を書くメリットとして、自分の生きた証を残せることや、読者に影響を与えられること、自叙伝を書くことで、自分や家族の過去を見つめなすことができることなどが挙げられます。
自叙伝を自費出版すると、交友関係を広げるきっかけにもなるでしょう。

自費出版をする際に、自叙伝の書き方に悩む人もいるでしょう。
内容は、生い立ち、これまでの経験、エピソードなどを書くのが一般的です。
まずは、幼年期から書き始めましょう。
そして、小学生時代から大学時代と続き、社会人生活、現役引退、現在という流れになります。
ポイントは、自分の好きなように書くことです。
壮絶な経歴や体験がなければ、自叙伝は書けないと思っている人もいるのではないでしょうか。
平凡に生きてきたと思う人でも、考え方や思いは人それぞれ異なるため、周りは気にせず、自分の伝えたいことを書いてみましょう。
子供や子孫に自叙伝を通して人生を残すためや、起業した人は経営者目線で企業理念や会社の歴史を後世に伝えるために自費出版することをお勧めします。
自費出版は費用を負担しなければなりませんが、利益や印税目的ではなく単に自叙伝を書いてみたい、多くの人に読んでもらいたいという考えがあれば、自叙伝を自費出版するメリットは大いにあります。
自分だけが読むために自叙伝を書きたいという場合は、ノートや日記帳にまとめるだけで十分です。
家族以外にも読んで欲しい時は、製本が必要です。
手書きやパソコンでまとめたものを、自費出版を扱う出版社に送ると製本されて本の形になります。
書店で販売してもらえることもあるため、チャレンジしてみるのも良いでしょう。
自費出版の費用は、ページ数や部数で異なるので、予算や目的に合わせて決めます。
できるだけ予算をかけたくない場合でも、紙質などでコストダウンが可能です。

自叙伝を書き始める際に注意したい点が3つあります。
一つ目は、なぜ自叙伝を自費出版するのかという目的です。
目的を明確にしなければ、行き詰まるでしょう。
逆に、なぜ自叙伝を書くのか目的が決まっていれば、行き詰っても本来の目的に立ち返ることができるのです。
二つ目は、人生のターニングポイントとなった大きな出来事やエピソードを見つけることです。
物語を書く際の基本は、起承転結です。
起承転結を意識して書くと上手にまとまります。
話が最も盛り上がる「転」「結」の部分に、人生を変えた出来事などを入れるとメリハリが生まれます。
出来事やエピソードが思い出せない場合には、人生を振り返るために年表を作ってみましょう。
三つ目は、共通点を見つけることです。
過去から現在までの出来事の中には、共通点があるはずです。
例えば、周りの人への感謝や、愛情、夢、好きなことなどが挙げられます。
過去から現在までの共通点は自叙伝のテーマになるため、年表から探したり、自叙伝を書き進めていく中で見つけたりしましょう。
この3つのポイントを意識して書いてみてはいかがでしょうか。