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アメリカで自費出版ブーム?!なぜ自費出版が増えたのか?

累計540万部売れたあの超ベストセラー本は・・・実は自費出版からは始まった!

今、アメリカで自費出版がじわじわ人気になってきています。
米国出版社協会が発表した調査によると、米国最大のシェアを誇るアマゾン社の電子書籍売上げは伸び続けており、中でも自費出版作品が増えているようです。
更に、世界最大の書籍見本市であるフランクフルトブックフェアでは、「自分で出版過程を全て管理できる自費出版を選ぶ傾向が強まってきている」というような話が、業界関係者から相次ぎました。

自費出版は、出版の主流に進出しています。ニューヨークタイムズに載っている電子書籍のベストセラーリストに自費出版した著者の名前が載るように、今や誰でも簡単に作家デビュ-できる時代になり、多くのサクセスストーリーが生まれているのです。

なぜ自費出版が増えたのか?

なぜ自費出版が増えたのか?

【理由①】誰でも簡単に作家になれるチャンスが広がった。

SNSや電子媒体の普及により、昔よりも簡単かつ安価に自分の作品を世に送り出すことができるようになりました。

【理由②】自分の作りたいものを作れる。

商業出版では出版社側が本の制作費用を出すため、出版社側の主張も強く、極端に言えば完成品は100%自分の作品とは言い切れません。その点自費出版は全て自己責任で、自由に作りたい本を作ることが出来ます。本が比較的安価に作れる時代になり、「どうせなら自分の趣向を全て詰め込んだ思い通りの作品にしたい」という人が増えたということでしょう。

【理由③】収入が多い。

自費出版はヒットすれば出版社を仲介するよりも多くの収入を見込めます。
出版形態にもよりますが、出版社を介した場合は、著者の取り分は売り上げの最大6%。
一方、自費出版の場合は15~80%もとることが出来ます。ただ製作費用を自分で持つことを考えたら当然ですね。

【理由④】プロセスが早い。

1日でも早くこの本を出版したい!という人は、自費出版を選ぶ傾向にあります。
出版社は通常1年後の出版を計画するため、本の内容によってはそんなに長い期間待っていられない場合があります。その場合は自費出版にすることによって、本を書き上げてからすぐに出版の準備をすることができ、早ければ1ヶ月後には販売できるのです。

日本でも自費出版は増えていく?

日本でも自費出版は増えていく?

アメリカでは、自費出版市場が全体の書籍市場において17%(2012年)を超えるシェアを誇ります。このような自費出版の拡大には、電子書籍の浸透率が大きく関係してきます。アメリカでは電子書籍が大人気で、本の売上げの三分の一を占めると言われています。
一方日本では、紙の本と電子書籍の価格がほとんど変わらず、まだまだ電子書籍市場は発展途上期です。しかし、今後市場が拡大していく事は明確であるため、自費出版の割合もそれにつれて増えていくことが予想されます。