世界人物年表ーソクラテス

人類の誕生と総数

5万年前から数えて現代まで誕生した人類の総数は1082億人と推定される。
「世界人物年表」(重田憲三監修 青山ライフ出版)はその中から現代の人類に最も影響力があったと思われる500余名を年代・分野・地域別に整理し、年表化した画期的な人物年表である。

この年表を活用すれば、その時代に誰が何を成し遂げたのか、その人物がどんな時代を生きていたのか、その時代にどんな人物がいたのか、人物同士の接点はあったのかなど、100年、200年規模の俯瞰的な視点で人類史を見ることができる。

ソクラテス
今回はソクラテスを挙げる。
古代ギリシアの哲学者。西洋哲学の基礎を築いた。ソクラテス自身は一切の著述を行わなかったため、彼の弟子のプラトンとクセノフォンの著作を通して知られている。「無知の知」(自分が知らないことを知っている)を唱えた。知らないのに知っていると思い込んでいる人よりも、知らないことを知っている人の方が賢い、ということ。
(Wikipediaより)
Socrate_du_Louvre

ソクラテス(BC469?~BC399?)のプロフィール

〇四賢人(イエス・キリスト、ブッダ、孔子)の一人、3哲人(プラトン、アリスト・テレス)の一人として、偉大な歴史的人物である。
〇ギリシャのアテネの東郊外アロペケ区の生まれである。父母の名前はソプロニコスとパイナレテである。父は彫刻家(石工)、母は助産婦だったようだが、くわしいことはわかっていない。
〇何不自由なく、育てられ、教育熱心な父に詩、文学、音楽などを教えられ、ある程度の財産があったことが想像できる。当時はギリシャ全盛期の時代で多くの知識者がアテネに集まって、議論をしていた。
〇青年時代は学問に全身全霊を捧げていたが、30~40代は従軍を経験している。議論が好きで、アテネ中を歩き回り、政治家、芸術家、音楽家、ソフィストと会って質門した。その結果、「ソクラテスほどの知恵者がほかにいるだろうか」という神託を受けることになった。
〇結婚は遅く、50歳だろうと言われている。相手は悪妻で有名なクサンチッペ結婚当時15歳から20歳と言われ、子供は3人いた。
〇70歳頃、3人に告発され、「ソクラテスは国の定める神々を認めず、ほかの神ダイモンを導入し、青年を堕落させた罪を犯している。彼に死刑を求刑する」というもので、投獄から約1か月後死刑が執行された。
〇ソクラテスは著書を残していない。そのかわり、弟子のプラトンが残しており、「ソクラテス的対話篇」や「ソクラテスの弁明」「クリトン」「饗宴」「パイドロス」などである。
〇ソクラテスの偉業はギリシャ哲学の発展であり、「哲学」を生み出したことである。そして、「自然から人間中心の探究」へと導いたからだと言われている。
〇ソクラテスの言葉–もし君がよい妻を得るならば、非常に幸福になるだろう。もし君が悪い妻をもつならば、哲学者になるだろう

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世界人物年表

世界人物年表

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admin の紹介

青山ライフ出版 代表取締役。北海道生まれ。1983年早稲田大学教育学部卒。経営誌副編集長などを経て、2005年青山ライフ出版を設立。実用書、エッセイ、小説、詩集、絵本、写真集など幅広い出版物を発刊している。