古今東西、世界中の有名人、偉人(現代人が知っている範囲の)を網羅し、それを四六判大の大判に印刷、一覧できる「世界人物年表」が発刊された。
四六時中、スマホを眺めている現代人だが、その100分の1でも、
こういうものを眺める時間をとってほしい。
いろいろな思いが去来する機会となるのでは、、、
たとえば歴史上の人物はほとんどが、すでにこの世にいない。
ということは、この世界の大半は、すでにこの世にいない人たちによってつくられ、
その中で、われわれ生きている者たちは、日々、泣いたり、笑ったりしているわけだ。
世界は生きている者たちの天下である一方、
死者がつくった枠組み、規則、因習、価値観などに縛られてもいる。
踊らされているのかもしれない。
どの時代の人間に興味があるだろうか。
私が興味を持つのは、紀元前600年から紀元前400年の世界だ。
この頃に、ブッダ、デモクリトスといった天才が現われていることを考えると、
この世界を観察して、思考し、発見するということにおいて、
最も頭が良い人類がいた時代ではないかと思うからである。