2023年12月下旬に『情報の運び屋(上巻)情報の路(みち)」(大崎俊彦著 1,350円+税)と「情報の運び屋(下巻)情報の詩(うた)」(大崎俊彦著 1,350円+税)が発刊されます。
「人類は情報の運び屋である」という非常にユニークな思想を元に書かれた自伝的物語です。
「“情報の運び屋”は、生まれる時代と場所を選べない。
しかも過去と現在の延長上に、われわれの未来はない。」
この自明の理を基軸にした自伝的物語は、これまでの物質とエネルギー文明偏重の「物質文明時代」から「情報文化時代」へ価値観をシフトさせ、未来の立ち位置から現在を視座(しざ)転換(てんかん)して、人類社会が直面している諸課題の解決に取り組む必要性を訴えています。
「情報の運び屋」の「(上巻)情報の路」の第2章【情報の悲】;情報は情報を食べて生き抜くの中にある、一部を抜粋し、紹介します。
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かつて戦争という死に至る病気に取り憑(つ)かれた軍人という名の情報運搬屋の人達が、国政を動かす軍国主義の国があった。その国は、御国(おくに)のため天皇陛下のための戦争という美名の下で、罪なき人を殺戮(さつりく)し情報を抹殺(まっさつ)し、その未来を奪っていった国であった。
しかもマスコミ商業主義者達も、マスコミの理念や信念を放棄し、販売部数を伸ばすべく、富国強兵、植民地拡大の記事を書きまくり、その国民達も戦争正当化街道や、軍国主義礼賛(らいさん)橋造りに協力していた。
当時の西欧列強国は、アフリカ・アジア各国を植民地化して、その国の資源や冨を収奪(しゅうだつ)して西欧に持ち逃げし、奴隷(どれい)を作り、その民族と情報を抹殺(まっさつ)して、寡婦(かふ)を作っていた。
悲しいことに情理(じょうり)の国も、西欧列国の白人と同じ植民地化施策をとり、同じアジアの同胞(どうほう)と情報たちに、陳謝してもしきれない多大な被害と犠牲を強いる暴挙を展開していく。そしてついに、狂気が跋扈(ばっこ)する第2次世界大戦という嵐が、赤い地球全体を飲み込んでいった。
この嵐に巻き込まれた一般市民の戦争犠牲者数は、全世界の死亡数で約6千万人以上、アジアだけでも約2千万人以上、そして日本人も310万人を超える人々と、その情報運搬屋に託された情報達が死滅したと推定される。
そして現在も国際紛争や民族闘争、宗教紛争等による戦闘やテロが頻発(ひんぱつ)し、今もロシア軍はウクライナへ侵攻し続けており、イスラエル軍はハマス組織壊滅(かいめつ)の名のもとにガザ地区に侵攻して、罪なき住民や女性と子供たちまで殺戮(さつりく)し続けている。
緑の地球が、人口爆発で、悲鳴をあげている。
青い地球が、温暖化の熱で、もがき苦しんでいる。
赤い地球が、絶え間なき紛争で、血を流し泣いている。
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以上のように、とても熱い著者の想いが表現されています。