国立国会図書館に行ってきた

先日、国立国会図書館(東京本館)に行ってきました。
出版社として本は送って(納本)おりますが、実際に足を運ぶのは、20年ぶりくらいでした。

国会図書館というのは、国が国民の財産である出版物を永く後世に伝えるために、国内で出版されたすべての出版物(プライベートなものは除く)を保管する役割を担った図書館です。東京本館の他に、関西館(京都)と国際子ども図書館(台東区上野公園)があります。

出版社は出版した(一般販売する)本は必ず国会図書館に納本する義務があります。

そういう図書館ですから、一般の図書館とは少し違います。
利用者の視点から見てどう違うのか、そこをレポートします。

まず場所ですが、東京都千代田区永田町1丁目、国会議事堂と最高裁判所、自民党本部の間にあります。まさに日本の中枢で、警備が物々しく、自民党本部の前を通った時、私などは、屈強そうな方たちににらみつけられ怖かったです。
いろいろな行き方があるので自民党本部の前を通らなくても大丈夫です。

入館するには利用者登録証が必要なので、初めての場合は、まず登録証の発行窓口に行くよう案内されます。ここで運転免許証や保険証などの本人確認書類を提示すれば、すぐに発行されます。
登録証にはIDとパスワードが登録されています。
パワードは入館後、検索の端末を使用する時に必要になります。

登録証を手にしたらすぐに入れるかというと、まだ準備が必要です。
手前のロッカー室に入り荷物などを入れます。
B5サイズ以上のものが入る不透明な鞄や袋の持ち込みが禁止されているので、鞄はロッカーに入れる必要があるからです。

筆記用具など必要なものは透明なビニール袋(ロッカー室にある)などに入れ、晴れて入館することになります。

入館してまず目に入るのは、広大な閲覧スペースと、パソコンの端末。
一般の図書館のように本が棚に並んではいません。
一部、辞典類などで閲覧できる本がありますが、ほとんどの本は倉庫の中にあるのです。
利用者は見たい本をパソコンの端末で探し出し、係の人にリクエストして持ってきてもらう、という形になります。1度に請求可能なのは図書3点、雑誌10点です。

本を受け取ったら、館内の閲覧室で読むか、有料の複写サービスでコピーしてもらいます。本を自宅に持ち帰ることはできません。

いろいろ制約がありますが、いいなと思ったのは、広大な閲覧スペースがあるところ。
この日も利用者はかなり多かったが、それでも席は余裕で余っており、1日、何の気兼ねもなく広々としたテーブルで読書や調べ物ができそうです。
ノートパソコンを持ち込んで作業できる席もあるので、資料を調べながら、じっくりものを書きたいとか、作業をしたいという時は、とてもよいと思いました。

引退したら、国会図書館通いをして、著書を量産なんてことを夢想しました。(笑)

 

千代田区永田町にある国立国会図書館

千代田区永田町にある国立国会図書館

国立国会図書館地下深くに広大な書庫がある。

国立国会図書館
地下深くに広大な書庫がある。

カテゴリー: 出版したい方へ   作成者: admin パーマリンク

admin の紹介

青山ライフ出版 代表取締役。北海道生まれ。1983年早稲田大学教育学部卒。経営誌副編集長などを経て、2005年青山ライフ出版を設立。実用書、エッセイ、小説、詩集、絵本、写真集など幅広い出版物を発刊している。