先日の第16回自費出版文化賞の表彰式で、
ある選考委員の方のお話が印象的でした。
長年、商業出版の世界で仕事をされてきた
その方が言うには、
「いま商業出版の世界では、
出版した本の4割が返品になっている。
そこで出版社も苦しいから、
売れる本を書く人ばかりに本を書かせる。
売れる本を書く人は、
次から次へと本を書かせられ疲弊する。
出版する本の質が落ちる→
本がますます売れなくなる。
という悪循環になっている」
ということです。
それに対して、
「作者が渾身一滴の覚悟で世に出した
優れた自費出版作品は、
そうした疲弊した商業出版の作品より
はるかに価値が高い」
とのことです。
いくら才能のあるプロ作家でも、
そう次から次へと書けるものではありません。
素人が一生に一度の気概で書かれたものの中には、
それをしのぐものが数多くあります。
これまで自費出版というと、
商業出版より一段低いもののように見られる
むきもありましたが、それは偏見です。
決してそんなことはありません。
要は中身です。
自費出版をした方、
自費出版を検討しておられる方、
自信をもって自費出版を宣言し、
作品づくりに励んでいただきたいと思います。