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青年期におけるペスタロッチの思想形成
[単行本(ソフトカバー)]羽根田 秀実 (著)
発行日: 2017/3/31
頁数: 110ページ
ISBN-13: 978-4864502719
非売品
内容紹介
本書では、ペスタロッチの主著の一つとされる『隠者の夕暮』が書かれる以前の彼の思想形成について概観する。
第一章では、『隠者の夕暮』が書かれる以前の思想を明らかにするために、『アギス』『希望』『浪費制限論』などの著作を取り上げ、そこに表れた彼の現実認識、つまり彼の生きていた時代の文化・経済・政治等々を彼がどのように認識していたのかを明らかにし、そのような現実認識が彼の教育把握・理解をどのように規定していたのかを見る。
第二章では、『わが祖国の自由について』と『隠者の夕暮』は、同じ時期に書かれているというばかりでなく、執筆の動機およびその思想内容においても同一の線上で書かれており、この事実が、『わが祖国の自由について』の観点から『隠者の夕暮』を再解釈し、位置づけし直すことを可能にするということを、ペスタロッチのイーゼリン宛書簡を手がかりにしながら明らかにする。