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持統院ゆきむら
  • 名張事件-無実への最終階段
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  • 名張事件-無実への最終階段
    [単行本(ソフトカバー)]

    持統院ゆきむら (著)

    サンプルを立ち読み 発行日: 2015/2/12
    頁数: 178ページ
    ISBN-13: 978-4-86450-169-9
    定価: 1,000円+税/500円(税込・電子書籍)


    内容紹介

    日本において、50年以上経過しても、いまだに結着していない事件がある。それは名張毒ぶどう酒事件である。
    三重県の山間部を名張川がのどかに流れている。その上流には奈良県との県境にある平和な村落、名張市葛尾(くずお)がある。そこでは、谷間の一本道に沿うように、25戸の農家が点在し、ほぼその中心の小高い丘にポツンと建っている村人たちが公民館として使っている寺があった。
    1961(昭和36)年3月28日、村の生活改善クラブ「三奈の会」はその寺でいつものように総会を終え、8時ころ親睦会に移った。男たちには清酒が、女達にはぶどう酒がふるまわれ、(男12名、女20名)32人の参加者たちは和やかに祝杯を挙げた。その時事件は起きた。突然女たちがもがき苦しみ、あちこちで女性が嘔吐し、腹痛を訴えるなど会場は騒然とした状況になった。驚いた男たちは遠方から医師を呼んだが、その甲斐もなく5人が死亡、12人が中毒症状を起こしていた。飲み残しのぶどう酒や犠牲者の嘔吐物を鑑定した結果、その中に有機燐剤であるテップが含まれていることが判明し、また死体解剖の結果、死因はテップ中毒であることが判明した。
    事件後、奥西勝が自白して、逮捕されたが、公判では全面否認をし、一審判決で無罪となった。検察は控訴して二審の高裁は「逆転死刑」の判決を下し、最高裁もこれを支持して「死刑」が確定した。この死刑判決を巡り、事実認定において第八次再審請求に至っている。死刑囚の奥西氏は87歳になっても、「私はやっていない、無実だ」と訴える。 冤罪は大罪である。
    本作は心理臨床家の立場から事件の検証を試みたものである。再審請求の争点は「農薬の成分」であるが、事件そのものは「栓抜き」と「証し19」がカギなのだ……なにゆえに、弁護団、検察、裁判所は」農薬成分」に拘るのであろうか。奥西氏の「無罪」への道は……。


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