● 会社のPRとしての社史
なぜ社史を作成するのでしょうか?
多くの企業が会社設立の節目の周年にあたって社史を発行しています。
社史を発行するには時間もコストもかかります。
どういった目的で発行するのか、目的を明確に絞り込んでおかなければ、
意味のある物が作れない恐れがあります。
まず大事なポイントは周年の記念としても適切だという点です。
設立時からの長い歴史を歩んでこられたことへの感謝の思いを、
取引先や関連団体、そして会社のスタッフへも表明することで、
大きな共感を得られます。
もちろん、社外に対して大きなPRになります。
また、スタッフにも周年の節目を感じ取ってもらえます。
社史を作ることで改めて従業員が会社への忠誠心に目覚める機会ともなりえます。
つまり、外へのPRだけではなく、内部充実にも役立つのが社史です。
また、社史からいままで蓄積してきた教訓を知ることにより、
未来の経営に活かしていくというメリットもあります。
過去の資料や情報をしっかりと管理することにより、
先人たちが築いてきた実績を現在のすべてのスタッフが共有することが可能になります。
過去の発展過程を思い起こすことによって、今後の活動内容にも活かされてくるのです。
対外的なPRだけでなしに、社内スタッフのモラールアップを図ることもできます。
実際に作っていくためには、周到な準備が必要です。
コンセプトを決めて大まかな方向性を出していく編纂委員会と、
実務作業を行っていく事務局の設置が大事になってきます。
編纂委員会のヘッドは社史発行の趣旨を念頭に置いて、
趣旨から逸脱しないように導いていくリーダーシップが必要です。
事務局は、実際の作業を行う実働部隊です。
発展過程の資料や写真を集め、それを分類し、さらに取材の段取りや
外部スタッフとの打ち合わせなど、やるべき活動内容は多岐にわたっています。
注意すべきは事務局自らが行う作業と、外部スタッフに依頼する作業に関しては、
明確に分類しておくことが大切です。
会社にとっても重要なPRツールにもなる社史ですので、
内部と外部とでのコミュニケーションをしっかり取っておくことが、
成否を決めると言っても過言ではりません。
また、締切直前になってくると、神経が高ぶってくるスタッフも多くなってきますが、
そんなときこそ、沈着に客観的に全体を見渡せるスタッフの存在が望まれます。
- 社史を作るメリットについて
- 社史が出来上がるまでの流れ
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- 社史にぴったりな対談や座談会を行うコツ
- 社史作りにはまず情報集めが重要
- 社史作りに必要な資料集めの方法
- 社員に読まれる社史の作り方
- 社史作りで重要なスケジュール
- コスト削減しつつ魅力ある社史を作る方法
- 社員教育に社史を活用する
- 社会貢献の一環として社史を制作する
- 会社のPRとしての社史
- 社史のクオリティを高めるインタビューの方法
- 会社案内を兼ねた社史で新規顧客の開拓も
- 社史のタイプを見極めてベストな体裁を選ぼう
- 資料価値の高い社史に欠かせない写真素材とは
- ていねいな現場取材で社史のクオリティが向上する
- 社史の編纂で非常に重要な事実確認の作業
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- ベンチャー企業の社史をつくろう
- 過去、未来のために社史をつくる
- 会社愛を育てるために社史をつくる
- 組織の一体感を高めるために社史をつくる
- 企業間の良関係のために社史をつくる
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- 社史の6つの種類
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