シンク・クリアリー

秋の夜長を過ごすには読書がかかせません。
『Think clearly(シンク・クリアリー)』
(ロルフ・ドベリ著 サンマーク出版)という本を読みましたが、
なかなかよい本でした。
よりよい人生を送るための52の思考法を説いた実用書です。
その中の一つを紹介しましょう。

●不要な心配ごとを避けよう――。

われわれは動物から進化してきた過程で、もともと臆病にできています。そうでなければ生き残れなかったからです。

もし石器時代に生きていたら、昼でも夜でも、いつサーベルタイガーに襲われるか、油断も隙もあったものでなかったでしょう。

そのため、われわれの脳は不安を抱えるようにできています。
不安は生き延びるために必要なことなのですが、一方、人類の文明は急速に発展し、その過程で、不安要因を徹底的につぶしてきました。

今では、普通に生きていて生存を脅かされるようなことはほとんどない社会になっています。
もちろん危険や厄介ごとはゼロではありませんが、頭の中に押し寄せる心配ごとのほとんどは実際には起こらないのです。

「慢性的な不安を抱えてしまうと、間違った決断をしやすくなるばかりか、病気になってしまうこともある」と著者。

不安を感じること自体がとても不快な上に、人生の選択を間違えたり、病気にまでなってしまうのではたまりません。実際問題として不安に悩むのは損です。今ではメリットよりデメリットが大きくなっているのです。

芥川龍之介は「ぼんやりとした不安」という言葉を残して自殺しました。こうなると本末転倒です。

不安という悩みは、誰しも避けられませんが、うまく対処する必要があります。

不安に対する対処法として、3つ紹介されています。

一つは、不安を感じたら、それをメモに書き出すこと。
書き留めておけば、記録したことで安心でき、あとは忘れてしまう。頭から離れなくなった心配ごとに対しては、あえて、それについて集中して考えるのもいい。明確になることで、一番嫌な「ぼんやりとした不安」でなくなるからでしょう。

二つ目は保険をかけること。
保険は金銭的な補償よりも、心配ごとを減らせる点で効果があるといいます。

三つ目は仕事に集中すること。
仕事ほど気をそらせてくれるものはないので、退職後であっても、何か仕事に代わることをした方がよいかもしれません。

本書では晩年のマーク・トウェインの次の言葉が紹介されています。
「私はもう老人だ。これまでの人生ではいろいろな心配ごとを抱えていたが、そのほとんどは現実にはまったく起こらなかった」

 

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admin の紹介

青山ライフ出版 代表取締役。青山ライフ出版は東京都港区にある出版社。自費出版、社史制作などに力を入れている。実用書、エッセイ、小説、詩集、絵本、写真集など幅広い出版物を発刊している。