この8月に発刊したばかりの
『日常の怒りをいつまでも引きずってしまう人のための本』
(池田博美著 SIBAA BOOKS)
本書のサブタイトルは
「会社であった嫌なことが頭の中でグルグルし、週末を楽しめないあなたへ」です。
怒りという感情は嫌なものですが、これはなしにはできないのです。
人間の根源的な感情なので、無理に押さえ込むことは体に毒なのです。
著者は、怒りは『心のウンチ』と言っています。
押さえ込むと便秘になります。
これがひどい肩こりなどの不調の要因になります。
いかに上手に排出するか。
それによって怒りのエネルギーを
自分にとってよい方向へ引き出すことができるのです。
本書がユニークなのは、怒りを精神論で語るのではなく、
身体的なものととらえているところ。
猫が背中の毛を逆立てるのを見るとわかりますが、
「怒りは背中の筋肉の緊張」と定義しています。
そして骨盤呼吸という方法で、
長年の抑圧した怒りによって物質化した身体の不調を
解消する方法を説いているのです。