WORDでページ番号を入れる

順番がわからなくなることもある

自費出版に限ったことではありませんが、

Wordで入稿する人が多いので、使った方がよいと思う機能を紹介します。

それはページ番号(ノンブルと言います)を入れることです。

ページ番号を入れずに、プリントアウトしてから、
手書きで番号を振っている原稿をよく見ます。

あるいは番号を振らずにそのまま綴じているケースもあります。

こういう状態は面倒なだけでなく、リスクもあります。

数枚の原稿であれば問題ありませんが、
200枚、300枚という原稿になってくると、
ページを振っていない状態で、バラしてしまったらどうなるでしょうか?
Wordにはページ番号を自動入力してくれる機能があるので
これを使わない手はありません。
Word2010で説明しますと、ワープロ画面の一番上にある

1 「挿入」タブをクリック

2 「ページ番号」をクリック

3 「ページ下部」をクリック

4 「番号のみ1」をクリック

以上でOKです。

これで原稿の下左の余白にページ番号が挿入されます。

メニューにはバリエーションがあるので、
この他にも、さまざまな位置に、さまざまなレイアウトで
ページ番号を挿入することができます。

ぜひ試してみてください。

コラム、最初の1行のテクニック

5月15日の日経新聞1面のコラム「春秋」の書き出しはこうでした。

「それを言っちゃあ、おしまいよ。……」

このあと、どんな文章が続くか、ニュースを見ている方は
想像がつくと思いますが、大阪市長の発言について述べています。

記事の内容についてはさておき、ここでは読ませるテクニックについて話します。

このコラムでも、出だしのテクニックが使われています。

こうした読み物は、最初に読者を「何が書いてあるんだろう?」
と興味を持たせ、引き込みたいのです。

そのために有効なのが、人の話した言葉やセリフなのです。

たとえば、
「なんとしても、私の政治生命を賭してもやりきる」と○○は言った。
といった最初の1行であれば、次を読みたくなるものです。

これに対して、
「○○社の今期の売上高は、前年比5%増であった」
という書き出しでは興味をひきませんよね。

なので、新聞などのコラムの書き出しは、
人の言葉が使われることが多いのです。

今度注意して見てみてください。

感動的な場面の書き方

力まないことが大切
小説、ノンフィクション、エッセイ、自分史、取材レポート。
どんな読み物でも山場があるものです。
作者は当然
「ここがクライマックスなんだ」
「この一文が感動の場面なんだ」
とわかっています。
そこを書くとき、注意が必要です。
書きなれていない人は、ついつい、そこで力んでしまって、
せっかくのいい場面を伝えきれないのです。
どう書いたら、感動の場面をきちんと伝えられるのでしょうか。
失敗の大半は力みすぎからきます。
ここが大事だということを強調しすぎて、くどくなってしまうのです。
もっとも初歩的なものは
「そうだったのか!!」などと
「!」を多用すること。
強調の記号をやたらと使ったところで、読者は感動してくれません。逆に文章に重みがなくなってしまうので、こういった記号は、できるだけ使わないようにしましょう。
そして同じことを二度繰り返したり、説明的になったり、やたらと大げさな表現をしたりすることで感動は遠のいていきます。
作者が力めば力むほど、逆効果になります。
なぜなら感動の場面は、その一文にあるのでなく、そこに至るまでの過程があって、その流れの中でやってくるものだからです。
だからそこで力んではいけないのです。
務めて冷静に、普通に書いてください。
作者が感情移入しすぎないように注意し、肝心の場面はさらりと書いてしまうことです。

見出し、タイトルのつけ方

考えすぎないのがコツ
素人の方が記事などを書くとき一番悩むのがタイトルだと思います。
私にも経験があります。
20代の頃、文章を書く仕事がしたいと思って、ある会社に入り、一番最初にやらされたのが、ある本の簡単な書評を書くことでした。
どう書いたらいいのかまったくわからないまま、それでも、悪戦苦闘してしてなんとか本文を書き上げました。
そして、タイトルを書く段になって、またまた悩んだ。悩みに悩んで、2時間も3時間もかけて、結局よくわからないまま変なタイトルをつけて、ベテラン編集者の上司に原稿を持っていきました。
上司は原稿をさっと見て、その場で赤ペンを入れました。タイトルもその場で書き直されました。その間、3分ほどでした。
その直されたタイトルを見て、はっとしました。
「そうか、こう書けばいいのか!」
その瞬間、雲が晴れるような気がしました。
考えすぎていたのです。
タイトルなんだから、とびきり気の利いた、インパクトのある言葉が必要だと思い、ああでもない、こうでもないと悩んでいたのです。
けれどもその前にまず、基本がわかっていなければならないのです。タイトル、見出しの基本はなんでしょうか。
本文に何が書いてあるかを短い言葉で表現するのがタイトルです。
それだけのことなのです。
それ以上のことを要求されることはほとんどありません。
(広告コピーなどは別かもしれませんが)
たとえばシャンプーの正しい使い方について解説した文章があったとすれば、タイトルは
「シャンプーの正しい使い方」
これでいいのです。
これが一番わかりやすく、親切なタイトルなのです。
あまりにも当たり前すぎて、気抜けしたかもしれませんが、いろいろなことを難しく考えすぎる傾向があるもので、案外気がつかないものなのです。

よい文章とは

わかりやすい文章を
こんにちは。
出版と文章は切り離せないものなので、文章について考えたこと、学んだことなどを書きたいと思います。
(以前別のブログに書いたことがあるのですが焼直します)
一般に文章がうまいとか下手とか、よい文章悪い文章と言うとき、何が基準になっているのでしょうか。
文章についての考えは人それぞれ、いろいろだと思いますが、私は以下のように思っています。
 
よい文章とは
第一にわかりやすい文章である。
第二におもしろい文章である。
第三に役に立つ文章である。
この三つは関連しています。
わかりやすいからおもしろく読めるし、おもしろく読んだものは、何らかの場面で役に立つものです。
直接の実利はなくても、楽しめただけでもうけものです。
わかりやすくておもしろくて役に立つ本を読んだときは、誰もが満足し、読んで得した気分になります。
ところがこの反対はどうでしょう。
わかりにくく、おもしろくなく、役にも立たない。
そんな本は誰もが読みたくありません。
それが広い意味での悪い文章だと思います。
同じことについて書いても、書く人次第で大きな違いが出ます。
同じ曲を歌っても、歌う人次第で、感動的な歌になったり、退屈な歌になったりするのと同じです。
だから人に文章で伝えたいことがあるなら、文章の基本を知っていた方がよいのです。
といっても肩肘張った名文を書く必要はありません。
それは時に逆効果になります。
とにかく第一条件である、「わかりやすく」を意識することが大事だと思います。